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実験施設×ホラーをテーマとしたホラー合同小説 2019年文学フリマ発行 収録作品 「狂騒の檻」 作・加香美ほのか 「逃げる事は許されない」 柚弦（ゆづる）は夏休みを利用して父の田舎を訪れた……はずだったのだが、目が覚めると実験動物施設の廊下に倒れていた。窓のない壁、開かないドア、固く閉ざされたシャッター。脱出の方法を探す彼女の背後に、獣の黒い影が忍び寄る─── 「ヤギが見える」 作・松田鶏助 その事件には、悪魔が関わっている。 莉緒とその友人たちが目を覚ますと見覚えのない廃墟にいた。誘拐か、監禁か。犯人の目的が見えない中、少女たちの目の前の一頭のヤギが現れる。不可思議なヤギは少女たちに罰を告げ、少女たちへと襲いかかった。得体の知れない恐怖に追われ、少女たちは暗闇の中を逃げまどう。 一方その頃、事件をかぎつけた青年がある神父の元へと助けを求めに来た。 —この事件は悪魔の仕業だ— 根拠のない主張に圧されてエクソシストの神父（他称）は少女たちを探して廃墟へと赴く。